神さまは人類のはじめの時、3500年前のモーセの時、2700年前のイザヤの時、救いの希望（イエスさま）をたえず示しておられました。その中で2000年前、イエスさまはベツレヘムでお生まれになりました。その救いの希望は、最初に一般市民として扱われない羊飼いたちに目立たないかたちで知らされました。羊飼いたちがその知らせを聞いていると、無数の天使たちが賛美をしました。これは神さまご自身が御子イエスさまを私たちの救い主として送り出したことを心から喜んでおられるのです。救いの希望であるイエスさまが本当に来られたことを私たちも喜び、祝いましょう。

「見よ、おとめが身ごもって男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ」。このことばは、結婚していない女の人が男の子を産み、神さまが奇跡を起こされるという2700年前の預言者イザヤが告げた預言です。この預言は、イエスさまが生まれることで実現します。神は人類のはじめの時も、モーセの時も、そしてこのイザヤの預言がされた時もたえず救いの希望を示しておられたのでした。神の救いの希望は永遠の昔からあり、永遠不変であり、昔もそして今も変らないのです。この希望を胸に刻みつつ、クリスマスを待ちましょう。

「あなたの神、主はあなたの中から、あなたの同胞の中から、わたしのような預言者を立てられる」。これはモーセが死んだ後もモーセのような神の代言者としての預言者を神さまが立てられるという約束です。そしてこの約束は、イエスさまが来られることで実現します。イエスさまの誕生は、この時も待たれていました。神さまは人類のはじめの時も、モーセの時も救いの希望を示しておられたのです。神さまの救いの思いは全く変わらないのです。この希望を胸に刻みつつ、クリスマスを待ちましょう。

「彼はお前の頭を砕き、お前は彼のかかとを砕く」。このことばは、最初の人アダムとエバを罪に誘った蛇（悪魔）に神さまが言われたことばです。神さまが悪魔に呪いの宣言しているのですが、神さまの恵みを人に聞かせるためのお告げとなっています。イエスさま（彼）は悪魔（お前）の頭を砕いて下さると約束して下さっているからです。イエスさまが悪魔に勝利して、私たちを救い出して下さるという希望がこの時からあったのです。今日からアドベントになります。人類がはじまってすぐに神さまは救いを示して、私たちを愛して下さっておられます。神さまの救いは永遠です。同時に私たちの希望です。この希望を胸に刻みつつ、クリスマスを待ちましょう。

使徒信条を学ぶ最終回です。「罪のゆるし、からだのよみがえり、とこしえのいのちを信ず」を学びます。使徒信条の最後は、未来の希望。罪をゆるされた私たちは、復活して、ずっと神さまといっしょに、神さまを賛美して、神さまの愛の中で生きます。罪をゆるしていただくということ。私たちは、子どもも、大人も、罪人です。でも、イエスさまが十字架で私たちの罪のさばきを代わりに受けてくださいました。イエスさまの十字架の血が、私たちをきよくしてくださいました。だから、最後の復活のとき、私たちは罪なしとされて、ずっと神さまといっしょです。使徒信条は天国の希望を告白しておわります。