イエスさまは、神さまのことばを私たちの身近なことに置き換えてお話をされました。道端・石だらけ・茨の間に落ちた種は実らないのですが、良い土地に落ちた種は、多くの実を結びます。神さまのことばを聞いて悟ることで実は結ばれます。神さまのことばから引き離されるような誘惑や苦しみがあるけれども、それでも神さまがこの私に多くの恵みと祝福を与え続けて下さると信じて生きることが大切であると教えて下さいました。どんなことがあっても神さまのことばから離れず、多くの恵みを与え続けて下ると信じ続けてまいりましょう。

ペトロは、イエスさまの前で「あなたはメシア、生ける神の子です」と告白をしました。するとイエスさまは、「あなたにこのことを現したのは人間ではなく、わたしの天の父なのだ」と言われました。イエスさまが救い主であると言えるのは、人間の力（能力）ではなく、神さまがご自分の力をペトロに分け与えて下さったから正しい告白ができたのです。礼拝でいつもイエスさまを救い主としてほめたたえているのは、自分の能力ではなく、生きて働く神さまがこの私を用い続けて下さっているからなのです。この恵みを胸に抱き主をほめたたえましょう。

　外国人の女の人がイエスさまのところに来て娘を助けてほしいと願います。イエスさまは何度も女の人を突き放されます。イスラエルの救い（神の救いの約束）は、外国人である私どもにも頂けると信じています、とへりくだって女の人が言うと、イエスさまはその人の信仰をほめられて娘を癒して愛を注がれました。イエスさまが必ず癒してくださると信じてこの女の人はあきらめずにイエスさまの助けを求め続けたのでした。

　私たちは今イエスさまの愛の中で生きています。その中で必ず主が聞いて下さると信じ続けて粘り強く主の助けを日々祈り続けましょう。

イエスさまは、人を汚すのは、昔の言い伝えを守らないから汚れるのではなく、人の心から出てくる思いであり、その思いから悪口やうそ、悪い行いなどが人を汚すのだと教えられました。心の中から出てくる逃れようのない罪が私たちの中にはあります。自分たちで言い伝えを守ることできよめられることはありません。ただイエスさまだけが私たちの罪を取り除いてきよめて下さるのです。自分の罪を素直に認めて、イエスさまだけがこの私をきよめてくださることを信じて生きてまいりましょう。

イエスさまは、ゲネサレトという町に来ると、そこに住んでいる住民たちが、病人たちをイエスさまのところに連れ来て、イエスさまの服の裾に触らせて下さいとお願いします。すると、服の裾に触れた病人たちは治ったのでした。イエスさまの奇跡は、イエスさまが人々の信仰を見て、憐れまれ、癒される愛の働きです。病に苦しんでいる人たちは、イエスまさに出会い、主に憐れまれて、苦しみを取り除いて下さいました。

苦しみや弱さがある私たちもイエスさまに出会っていることを信じ、イエスさまが私たちの苦しみを取り除いて下さることを信じて生きてまいりましょう。