ある日の夜明け、イエスさまは湖の上を歩いて弟子たちの乗っている舟に行かれると、気づいたペトロはイエスさまのところに向かっていきます。しかし強風に恐れをなしてイエスさまに助けを求めます。ペトロはイエスさまのことばを信じて向かったのですが、目の前の強風に恐れてしまいまいた。ペトロは「助けて下さい」と叫び、イエスさまに助けられ、拝みました。私たちもイエスさまを信じて進もうとするのですが、目の前にある荒波に翻弄されることがあります。それでも私たちは主に祈り、礼拝することで、必ず主の方から私たちのところに助けに来られることを信じて生きてまいりましょう。

イエスさまのところに群衆がついてきて、お腹が空いてくるある日の夕暮れ、弟子たちには5つのパンと2匹の魚しかありませんでした。するとイエスさまが祈ると、群衆のお腹は満たされました。イエスさまは奇跡を起こしてくださいました。奇跡は、神さまを信じさせるための神さまの愛の働きです。イエスさまは彼らと共にいて、彼らを養い満たしてくださいました。私たちも必要な糧を与えて下さいと祈ることで、必ず主が共にいて満たしてくださるということを信じ、神の愛に触れている幸せを感じて生きてまいりましょう。

「つかれた者、重荷を負う者は、誰でも私のもとに来なさい。休ませてあげよう」とイエスさまは父なる神さまとのお祈りの中で私たちに向けて語りかけます。自分はいつも弱く罪人で不完全な者であることを覚えて幼子のように素直にイエスさまのことばに聞き従う人を休ませてあげようと言われます。休ませるとは、イエスさまご自身がわたしの重荷をすべて負ってくださるという期待をもって喜んで信じて生きることです。私たちはイエスさまにすべてを期待して喜びをもって、今年生きてまいりましょう。

今からおよそ2000年前、イエスさまはベツレヘムでお生まれになりました。イエスさまがお生まれになった最初の知らせは当時社会で冷遇されていた野宿をしている羊飼いたちに「あなた方の救い主だ」と真っ先に知らされました。救い主が貧しく苦しむ人たちの中に生まれて下さることで神さまの救いの約束は完成しました。私たちの重荷を背負うために神の子が人間の赤ちゃんとして来られたのでした。この救い主こそ私たちの希望の星なのです。この喜びを共に分かち合ってクリスマスを祝いましょう。

今からおよそ2000年前、マリアはエリサベトに出会うと神さまをあがめます。マリアは、へりくだる者を神さまは目を留めて憐れんで下さるということを神さまに賛美します。自分は弱い者であることを認め、イエスさまが完全に強めて（憐れんで）下さることを信じ、イエスさまの力や働きによりたのむことがへりくだりです。いよいよ、私たちを完全に憐れんで下さるイエスさまが来てくださるという約束の完成が近づくのです。今、私たちもマリアのようにへりくだりの心をもって、クリスマスを共に喜び待ちましょう。