今から2960年前、当時のイスラエルは、ソロモンが王として、イスラエル王国を治めていました。王に即位したばかりのソロモンが礼拝をしに、ギブオンという町に来た時のことでした。礼拝をささげたその夜、神がソロモンの夢に現れました。「何事でも願うがよい。あなたに与えよう」と。するとソロモンは、神に忠実であった父ダビデ王の祝福をそのまま私が引き継ぐことは何と恐れ多いことかと、いいます。私は取るに足らない若者に過ぎないといいます。ソロモンはこの時、王として高ぶることなく、へりくだって自分の弱さを神にさらけだします。そして、王として善悪を判断できる聞き分ける心(知恵)をください、と願います。自分のためでなく、民に仕えるための判断力と知恵を授けて下さいと願ったのでした。この願いに神は喜ばれました。神はソロモンに、判断力と知恵を与え、さらに願っていなかった富をも与えると約束されました。
高ぶることなく自分の弱さを神にさらけだし、「人に仕える知恵と力をください」と願うことを神さまは喜ばれます。私たちも、謙遜な思いで人に仕える知恵と力を与えて下さい、と祈りつつ、今週一週間、歩んでまいりましょう。